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忘れられないお客様3

「補聴器を試したい」と連絡あって、ご自宅へ訪問した方の話。

お客様の話を聞いていると、某メガネ屋さんから補聴器を買ったが、使ってないとの事。

あったら見せて欲しいとお願いする。すると、・・・

真新しい、○○社の包装が出てきた。お客様に許可をとり、中を見せて頂く。

○○社の、新品同様の耳穴式補聴器がひとつ入っている。

(これ、ずいぶんとキレイだな、っていうか、これって・・・)

まさかと思い、聞いてみる。

私 「これ、何回くらい使いました?」

お客様「一回も使っとらんよ。」

(ああ、やっぱし・・・新品同様、というか、新品、未開封状態!なのよねこれ。)

ここで、疑問が頭をよぎる。

(あれ?買った補聴器を使わない人って、何回か使ってみたけどダメだった。って

みんな言ってるよね、この方は、あれ?全く使ってない?なんで?)

私 「何で使わなかったんですか?」失礼かと思ったが聞いてみる。

お客様「買ったときから聞こえんかった。」

私 「・・・・・・、何でこれ買ったんですか?」失礼だと思ったが、口から出た。

お客様「『慣れたら聞こえるようになるから。』って言われた。」

私 「・・・・・・」開いた口が塞がらなかった、もちろん売った人に対して!

 

確かに、「補聴器に慣れたら聞こえが良くなっていきます」というのは間違ってません。

しかしそれは、

「補聴器を着けて、聞こえるようになった人が、慣れたら、慣れる前よりも聞こえが良くなる」

という意味です。補聴器付けても聞こえない人は、慣れても厳しいです、というか、まず慣れません。(役に立たないんですから、使う意味がありません)(←一部例外あり)

 

もちろん、このお客様には、私が「ちゃんと聞こえる補聴器」をお出ししました。

お客様から、「これは、前のとは全然違うな!」と笑顔で言われたのが嬉しい思い出。

熊本 小坂

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