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耳が遠くなっただけ…と思っていませんか?難聴と寿命の関係


7年にわたる研究が示す“深刻なリスク”とは




「最近、聞き返すことが増えた」「音は聞こえるけれど言葉がわからない」
そんな“ちょっとした聞こえの変化”を、「年のせい」と軽く見ていませんか?




実は、中等度以上の難聴を放置していると、7年以内に命に関わるリスクが高まる──そんな研究結果が、アイスランドの大規模調査で明らかになっています。




難聴と寿命の関係を調べた、7年間の追跡調査




アイスランドで行われたAGES-Reykjavik Study研究で、67歳以上の男女 約5,000人を対象に、「視力」と「聴力」の状態とその後の死亡リスクについて追跡調査が行われました。




▶ 調査のポイント




  • 対象:67歳以上の男女 約4,900名
  • 期間:2002年から最長7年間追跡
  • 聴力検査:良い方の耳で35dB以上の聴力低下を「中等度以上の難聴」と定義
  • 結果:障害の組み合わせによって、死亡リスクに以下のような違いが現れました



障害の状態死亡リスクの増加(全死因)補足
難聴のみ約1.45倍の増加心血管疾患による死亡も明確に増加傾向あり
視力障害のみ有意なリスク増加なし統計的に寿命との関連は確認されず
視力・聴力 両方あり約1.7倍の増加最も高い死亡リスクを示したグループ









このように、難聴だけでも死亡率を有意に上昇させる一方で、視力障害だけでは寿命への影響は明確ではないという結果が出ています。
つまり、「耳が遠い」ことを見過ごすことは、健康寿命にとって重大なリスクになり得るのです。




なぜ、難聴で死亡リスクが高まるのか?




難聴が直接、命に関わる病気を引き起こすわけではありません。
しかし、“生活の質”や“社会とのつながり”の低下が、間接的に大きな健康リスクを招きます。




難聴が引き起こす連鎖:




  • 会話が減る → 孤立やうつ傾向に
  • 社会参加が減る → 認知機能の低下リスクが上昇
  • 体を動かす機会が減る → フレイル(虚弱化)や転倒の原因に



結果的に、心血管疾患や死亡リスクが高まる




補聴器は、あなたの“未来の健康”を守る選択肢です




実際、上記の研究では「難聴のある人は、心血管系の病気で亡くなる割合が高い」ことも示されています。




「まだ困っていない」「補聴器は恥ずかしい」──
そう感じる方も多いかもしれません。




でも、補聴器は聞こえを助けるだけではなく、“生活そのもの”を守る道具です。




  • 聴力の低下を早く補うことで、脳への刺激を保つ
  • 会話がスムーズになることで、社会とのつながりが戻る
  • 自信がつき、外出や活動量も増える



人生100年時代。聞こえの不安を先延ばしにすることは、健康寿命を縮めることにもなりかねません。




ご家族の皆さまへ




「聞こえ」に気づくのは、いつも本人よりも周囲です。




ご本人が「まだ大丈夫」と思っていても、実は聞こえのサインはもう出ているかもしれません。
大切なご家族の「今」と「これから」を守るためにも、ぜひ一度、補聴器相談をおすすめします。




まとめ:早めの対策が、健康な未来につながる




「耳が遠くなっただけ」と思って見過ごしていたら、7年後のリスクは大きくなります。
でも逆に言えば、今ここで「聞こえ」のケアを始めることができれば、健康的で豊かな生活が続けられる可能性もぐっと広がります。




まずは一度、岩永補聴器熊本店、またはお近くの岩永補聴器グループ各店の専門スタッフに相談してみませんか?
補聴器は、“聞こえる未来”への第一歩です。




ご来店おまちしております。




岩永補聴器熊本店 岩永




岩永補聴器熊本店
熊本市中央区上通町3-33(鶴屋前・通町筋バス停そば)
☎096-326-8339
営業日:月曜~土曜 9時~18時 第2・第4日曜日:9時~17時 店休日:第1・第3日曜日




参考文献:Age Ageing. 2014 Jan;43(1):69–76. doi: 10.1093/ageing/aft122




impairments in hearing and vision impact on mortality in older people: the AGES-Reykjavik Study





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