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どのくらいのスピードで話すと一聞き取りやすいか?

夏本番のお天気が続きますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
先日、福岡で開催された「認定補聴器技能者講習」を受けてきました。
我々認定補聴器技能者は、5年に1度の更新の間に定められた講習を受ける必要があり、法規を含め最新の情報をアップデートするようになっています。

今年は、九州大学名誉教授 白石君男先生の「補聴器装用に関連する音声・言語」の講義を受けることができました。 

当社でも取り扱いのあるオーティコン社の補聴器には、白石先生とオーティコン社で共同開発された、日本語の音響的特徴に基づいた補聴器の増幅理論VAC-Jが採用されている補聴器が数多くあります。(詳しくはオーティコン社HP)にも載っています。 この増幅理論により、日本語がより理解しやすくなりました。

さて、白石先生の講義の内容は多岐にわたる非常に専門的な内容だったのですが、その中の一つが誰にでも関係する話がありましたのでご紹介します。

「どのくらいのスピードで話すと一聞き取りやすいか?」です。

音の文節単位をモーラ(拍)と呼ぶのですが、一秒間に何モーラくらいが一番理解しやすいのでしょうか。
(日本語の場合はモーラ=文字数になることが多く、俳句の5.7.5が5モーラ、7モーラ、5モーラというイメージが近いと思います)例えば、大学(だいがく)はだ・い・が・く・と4モーラとなります。

おおよそ「5.5モーラ/秒~8モーラ/秒」くらいが一番聞き取りやすく、8.5モーラ/秒くらい(早くなる)になると難聴がある方は聞き取りにくくなるそうです。
お店に来られるお客様で、テレビがわからないという方の中に、「NHKのニュースだけはわかる」と仰る方も多いです。NHKニュースのアナウンサーは1秒間に5モーラなのだそうです。つまり1分間に300文字ということだそうです。
極端にゆっくりではなく、ある程度ゆっくりはっきり話すと聞き取りやすいようですね。
久米宏さんが報道ステーションという番組ををされていた時は、なんと12モーラ/秒だったそうで「すごい早口」であることがわかりますね。活舌の他にもスピードも関係してわかりやすいのですね。

今年6月に発売され早くも大人気の補聴器インテントにもこの日本語増幅理論VAC-Jが入っています! 
「音は聞こえているけど、言葉がわかりにくい」とお悩みの方は、日本語が聞き取りやすくなる機能が入った補聴器インテントを体験してみませんか?

                                     岩永補聴器熊本店 岩永
                            岩永補聴器 熊本店
                            熊本市中央区上通町3-33(通町筋バス停そば
                            電話096-326-8339

       

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