「最近、テレビの音が大きいと言われるようになった」
「家族との会話を聞き返すことが増えた」
「補聴器を考えているけれど、何から始めればいいのかわからない」
そんな方も多いのではないでしょうか。
補聴器は、単に音を大きくするだけの機器ではありません。
一人ひとりの聞こえ方や生活環境に合わせて調整し、会話や日常生活での「聞き取り」をサポートするものです。
今回は、初めて補聴器を検討している方に向けて、補聴器の基本から購入までの流れ、選ぶときのポイントについてわかりやすくご紹介します。
目次
1.補聴器とは?
補聴器は、聞こえにくさを補うために使用する医療機器です。
周囲の音をマイクで拾い、その人の聴力に合わせて音を処理・増幅して耳に届けます。
現在の補聴器には、周囲の環境に応じて音を調整したり、雑音を抑えたりするさまざまな機能が搭載されています。
また、小型化も進んでおり、耳の後ろに装着するタイプだけでなく、耳の中に収まる目立ちにくいタイプなど、さまざまな選択肢があります。
2.補聴器と集音器は何が違う?
初めて補聴器を探すときに、よく比較されるのが「集音器」です。
補聴器と集音器は、同じものではありません。
補聴器は、聞こえにくい方の聞こえを補うことを目的とした医療機器です。
一方、一般的な集音器は周囲の音を大きくして聞くための機器で、補聴器とは目的や位置づけが異なります。
特に重要なのは、補聴器は一人ひとりの聴力に合わせて調整して使用するという点です。
「音が大きければ聞こえる」というわけではないため、自分の聞こえに合わせた適切な調整が重要になります。
3.こんな聞こえの変化はありませんか?
聞こえの変化は、自分自身では気づきにくいことがあります。
例えば、次のような経験が増えていないでしょうか。
・家族から「テレビの音が大きい」と言われる
・会話中に「えっ?」「もう一度言って」と聞き返すことが増えた
・複数人での会話についていきにくい
・騒がしい場所で会話が聞き取りにくい
・後ろから話しかけられると気づきにくい
・電話の声が聞き取りづらい
ひとつでも気になることがあれば、一度「聞こえ」を確認してみることをおすすめします。
4.補聴器はいくらくらいする?
初めて補聴器を検討するとき、多くの方が気になるのが価格です。
補聴器にはさまざまな価格帯があり、搭載されている機能や性能、形状などによって価格が異なります。
大切なのは、
「どんな場面で困っているのか」
「どんな場所で補聴器を使いたいのか」
を明確にすることです。
例えば、
「家族との会話を聞き取りたい」
という方と、
「仕事で会議や大人数の会話を聞き取りたい」
という方では、必要となる機能が異なる場合があります。
予算だけで決めるのではなく、自分の生活環境に合った補聴器を選ぶことが重要です。
5.補聴器はどこで購入すればいい?
補聴器は購入して終わりではありません。
購入後に、
・聴力に合わせた音の調整
・使用状況に合わせた再調整
・クリーニング
・点検
・使い方の相談
などを行いながら使用していきます。
そのため、補聴器本体だけではなく、「購入後にどのようなサポートを受けられるか」も重要なポイントです。
補聴器を初めて購入する場合は、専門的な知識を持ったスタッフに相談しながら、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。
6.補聴器購入までの基本的な流れ
初めて補聴器を検討する場合、一般的には次のような流れで進みます。
① 聞こえについて相談する
まずは、
「どんな場面で聞き取りにくいのか」
「いつ頃から気になっているのか」
など、現在困っていることを相談します。
② 聞こえの状態を確認する
補聴器を選ぶためには、現在の聞こえの状態を確認することが大切です。
聞こえ方は一人ひとり異なるため、その結果をもとに補聴器の候補を考えていきます。
③ 補聴器を選ぶ
聴力だけでなく、
・生活環境
・使用目的
・補聴器の形
・操作のしやすさ
・予算
などを考慮して選びます。
④ 聴力に合わせて調整する
補聴器は、その人の聞こえに合わせて音を調整します。
同じ補聴器であっても、使用する方によって設定は異なります。
初めからすべての音が快適に聞こえるとは限りません。
実際に使ってみて、
「もう少し会話を聞き取りやすくしたい」
「食器の音が気になる」
などを確認しながら調整していきます。
7.初めての補聴器選びで大切な5つのポイント
補聴器選びでは、次の5つを確認してみてください。
① 自分の聴力に合っているか
聞こえの状態に適した補聴器を選ぶことが基本です。
② 困っている場面に対応できるか
家族との会話、テレビ、外出、仕事など、「どこで聞こえるようになりたいのか」を考えましょう。
③ 操作しやすいか
充電、電池交換、音量調整、耳への装着など、毎日無理なく使えることも重要です。
④ 実際に試すことができるか
カタログだけで判断せず、可能であれば実際に装着して聞こえ方を確認しましょう。
⑤ 購入後のサポートがあるか
補聴器は購入後の調整やメンテナンスも大切です。
長く相談できるお店かどうかも確認しておきましょう。
8.「補聴器をつければすぐに何でも聞こえる」とは限りません
初めて補聴器を使う方に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
補聴器を装着したからといって、必ずしもその日からすべての音が自然に聞こえるようになるとは限りません。
これまで聞こえにくかった生活音が聞こえるようになることで、最初は、
「こんなに周りの音がしていたの?」
と感じることもあります。
そのため、補聴器は実際の生活で使用しながら、必要に応じて調整を行い、少しずつ慣れていくことが大切です。
9.補聴器を検討する前に耳鼻咽喉科への相談も大切です
聞こえにくさの原因は、加齢によるものだけとは限りません。
耳の病気などが原因となっている場合もあります。
特に、急に聞こえにくくなった場合や、左右の聞こえに大きな違いがある場合、耳鳴りやめまい、耳の痛みなどを伴う場合には、補聴器を購入する前に耳鼻咽喉科を受診しましょう。
10.まとめ|補聴器選びは「相談すること」から始めましょう
初めて補聴器を検討すると、
「どれを選べばいいかわからない」
「値段が高そうで心配」
「本当に聞こえるようになるの?」
など、さまざまな疑問や不安があると思います。
大切なのは、
「自分がどのくらい聞こえているのか」 「どんな場面で困っているのか」
その聞こえ方や生活環境に合わせて補聴器を選ぶことが大切です。
最近聞き返しが増えた、テレビの音が大きくなったなど、少しでも聞こえが気になっている方は、まずは耳鼻咽喉科や補聴器の専門家に相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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