先日、長年の補聴器ユーザーでいらっしゃるお客様のO様がご来店された際、
補聴器を使う上で周りの人に(特に病院や銀行の受付の人に)知ってもらいたい事を、
新聞の投書欄に投稿して掲載された事があるとお聞きしました。
ぜひ読ませていただきたいとお願いしたら記事を送ってくださいましたので、
ご紹介させていただきます。(写真下に、記事を文字にしています)
(お名前は伏せさせていただきました)
O.M様(熊本市南区 74)
『ある手続きのため、銀行に行きました。聴覚障害があり補聴器を使っていますが、
会話になると音としては聞こえても、内容がよく聞き取れない事があります。
最初に「私は聴覚障害で聞き取りづらいので、よろしくお願いします」と言って窓口の若い女性に書類を渡しました。
しばらくして戻ってきて言われた「印鑑の確認が」までは聞き取れたのですが、後が分かりません。 印鑑は持参していましたが、改めて必要と言うわけではなかったようです。
女性は、一呼吸してゆっくり「印鑑の確認ができましたので、控えを差し上げます」と言い、今度はよく分かりました。
耳が不自由だというと、大きな声を出される方が多いのですが、むしろしゃべる速さがわかりにくさの原因のように思います。 ゆっくりであれば、相手の口を見ていても分かります。その事を皆さんに知っていただければ、と思います。』
ご家族が補聴器を使用していらっしゃる方はもちろん、街のいたるところで、
「普通の声の大きさで、ゆっくりはっきり話す事」を少しでも心がけていただけると
コミュニケーションがスムーズになりますね。
O様、ありがとうございました。
岩永補聴器 熊本店 岩永
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聞き取りには大きさより速さ
はじめまして
こんにちは。佐賀店の川原です。
佐賀店で今年の2月から勤めています。
補聴器は奥深く、毎日新しい発見があります。いくつになっても学ぶことは楽しいですね。
今回は話し方に焦点をあててお話ししたいと思います。
歳と共に聞こえが落ちてくるのはよく起こることですので、家族の一員が高齢になってくると、食事の時間などで聞き返しがあったりします。
「なんて(言ったの)?」と問い返されると、つい大きな声で返しがちです。
私もそうだったのですが、そこで大きな声を出してしまうと逆効果になってしまうことがあります。
聞きやすいコツは5つ。
①普通の声でゆっくりと
②言葉を区切りながら
③口元や表情をみせながら
④できるだけ正面から(大勢いる場所なら、話す前にまず合図)
⑤伝わらなければ違う表現にいいかえて
どんな場面でも、簡単にできて効果が高いです。
私も以前、家族間で伝わらないことにやきもきして、話を中断させたこともありました。
ただ、そうすると聞こえづらい本人が一番つらかったりします。それが重なることで、孤独感をかかえることも。
周りの方のちょっとした配慮でそれが変わります!
また、このコツで話されると補聴器をした方もとても聞きやすくなります。
楽しい会話で、暑さを乗り切ってくださいね。