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意外と知らない環境音あれこれと補聴器


こんにちは。博多店の岩崎です。




補聴器につきものの【環境音】




「補聴器をしなかったら聞こえないのに補聴器をつけると気になりだした。」よくご相談をお受けします。




難聴者にとっては聞き取りの妨げになりやすい環境音のあれこれ、実はとっても深い意味がある音もあるんです。




今回は、そんな意味がある環境音と補聴器で聞きやすくするためにはどうしたら良いかをお話します。




①【マスキング効果】




マスキング効果とは、周波数が同じ音(又は近い音)が重なると、片方の音が聞こえにくくなる現象のことです。




身近なことだと、電車内だと走行音で会話が聞きにくくなる、音楽を流していると人の話が聞こえにくい、等でしょうか。




ぱっと聞くと「不便なだけじゃないか!」と思われるかもしれませんね。




しかし、日常生活の中で、このマスキング効果を上手く活用している場合もあるのです。







②【マスキング効果の活用方法】




1:オフィスや会議室




隣の会議の声が少し聞こえる、こんな経験ありませんか?




薄めの壁だと音は隣の部屋に漏れてしまうことがあります。




会議の発言は機密情報が話される事もある、いわば外部に聞かれたくない会話。




そんな時に、空調の音などを意図的に流すなどして音漏れを聞こえにくくするのです。




2:病院や銀行




プライバシーを守りたい病院や銀行は、わざと音楽などを流して他の人に会話が漏れるのを防いだりします。




自分や家族の病気、銀行への相談内容などは他の人に聞かれたくないもの。




その為に、マスキング効果を上手く利用したりしてプライバシーを守ったりします。




3:飲食店や小売店




飲食店で「外の音がうるさい!!」と思われた経験は少ないのではないでしょうか?




店内でゆったりと快適な食事を提供するのと同時に、外部の音を気になりにくくしてくれるのが店内BGMです。




車の走行音や雑踏の音をBGMで上手くマスキングしてくれています。




他にも、店内での大声を妨げたり、厨房の音やお店の従業員同士の会話・電話の応答などを外部に漏れにくくする効果などもあるそうです。




※お祭りやオープンスペースのお店は別ですよ!




4:その他、工場など様々




工場は機械の稼働音がとてもうるさいですよね。




それを緩和するために、BGMを導入している工場もあるそうです。




また、博多店がある川端商店街アーケードは人の往来が多く常にざわざわしていますが、音楽や放送を流しているので、歩いていてもそこまで周りの雑踏は気になりません。




他にも、お手洗いで小鳥のさえずりや自然音を流す乙姫もありますね。




このように、マスキング効果を活かし様々な場所で環境音を上手く利用している施設や場所は意外と多いのです。







③【補聴器で聞きやすくする為には】




マスキング効果で音や言葉を聞こえにくくする場所が数多くあることは分かりましたね。




ではそんな場所で補聴器を使って言葉を聞きやすくするためにはどうしたら良いでしょうか?




1.なるべく静かな場所で話す




  想像しやすいと思います。マスキングするような音が無く、周りが静かだと言葉もとても聞きやすくなります。




2.どうしても周りの音が気になり言葉が分かりにくい場合は、補聴器の音量を下げて相手に近寄る




  距離が近くなれば言葉はぐっと聞きやすくなるので、補聴器の音量を下げてもそこまで問題にならないことが多いです。




  ※近づくことが条件です。単純に音量を下げた場合、周りの環境音は気になりにくくなりますが、言葉の聞き取りは悪くなります。




3.補聴器で環境音抑制機能に余裕があるならお店の人に相談して強くしてもらう




  補聴器の機能を使って周りの音を小さくし言葉を聞き取りやすくします。環境音抑制機能に段階がある補聴器ものも多いので、まだ機能を強く出来そうならお店の人に相談して強くしてもらいましょう。




4.できるだけ環境音がうるさく言葉が聞きにくい状況でも聞きやすくしてくれる補聴器を選ぶ




  3にも関係しますが、補聴器は性能以上の聞こえは提供できません。様々な場所で聞きやすくしてくれる高性能な補聴器は、値段は上がりますが、その分装用者に快適な聞こえをもたらしてくれます。







難聴になると、音の聞き分けが難しくなったり、言葉一つ一つをしっかり受け取りにくくなったりします。




そして、気づかないものですが、例えばスーパーの様な場所でレジの人の声が聞きにくいと思っていたら、実は店内BGMでマスキング効果が発揮されていた!なんてことも多いです。




ですから、単純に音を大きくしても日常生活の中で言葉の聞き取りを改善させることは難しいですし、私たちはそれも踏まえて、できるだけ言葉が聞き取りやすくなる補聴器をご提案しています。







今回は環境音あれこれと補聴器についてでした。




福岡県、佐賀県、熊本県、長崎県で補聴器をご検討中の方は、ぜひ岩永補聴器グループ各店までご相談ください。







福岡市(博多区・中央区・東区・南区・西区・早良区・城南区)、福岡市近郊にお住まいの方で聞こえでお困りの方は、岩永補聴器 ヒアリングデザイン博多店にご相談ください。

【岩永補聴器 ヒアリングデザイン博多店】
住所:福岡市博多区上川端町5-115(川端通り商店街内)
TEL:092-281-8700
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