昨日、オーティコン国際シンポジウムに行ってきました。
その内容ですが、補聴器を取り巻く環境も変化が訪れていると感じるものでした。
講演の内容は次の通り。
「中年期以降の”Hear Well”-くらしと聞こえの関係-」
愛知医科大学 国立長寿医療研究センター
内田育恵先生
「軽度中度難聴への補聴器のメリットについて」
ノッティンガム大学 国立衛生研究所 バイオメディカルリサーチセンター
メラニー・ファーガソン博士
講演のなかでは、様々な研究によって新しい事例を教えていただきました。
たくさんの気づきがあったのですが、その中で私が特に印象深かったのは
「年齢とともに難聴があってもなくても脳の情報処理能力は落ちるが、難聴があると衰えが顕著になる」という発表でした。
「健康寿命」という言葉も近頃ではよく聞く言葉です。
介護や医療に依存せずに自立した生活を送ることができる期間をいうそうです。
今回の講演で、難聴の放置は健康寿命を確実に短くするのではないかという印象を強く持ちました。
このシンポジウムでは”Hearing care is health care.”というテーマがありました。
まさにその通りで、聞こえの改善は健康であり続けるために重要であり、
健康という視点から補聴器がどのような役割を担えるか?をこれからも考えていく
つもりです。