声のカタチと、聞こえのカタチ

近ごろ野良猫の写真を撮ることがマイブームな、ヒアリングデザイン博多店の立石です。

猫をよく観察してみると、声を出さずに口を開けて「ニャー」と言っていることがありませんか? これは猫好きの間では「サイレントニャー」と呼ばれ、密かに話題になっているそうです。

口は動かしているのに、なぜか声が聞こえないサイレントニャーですが、実はサイレントニャーのときも、猫は人間が聞こえない音域の声を出しているそうです。鳴いているのに聞こえないのは、何とも不思議ですね。

声は目には見えませんので、声が聞こえないときには声が小さいのかな?と思いがちですが、実は声の大きさではなく、声の性質や形も大きく関係しています。

目には見えない声の性質や形は「周波数」で表します。人間が聞こえる周波数は18~20万ヘルツくらいであるのに対して、猫は30~80万ヘルツの音域の音を聞き分けることができます。つまり、猫は人間が聞こえない範囲の音を聞くことができるため、その範囲の声も出すことができると考えられています。

実は私たち人間同士でも、年を重ねることで話し手の「声のカタチ」と、聞き手の「聞こえのカタチ」が合わなくなり、長年一緒に生活している夫婦の間でも言葉が伝わりにくくなることがあります。

加齢によって声帯が衰えて声が出にくくなる「加齢性音声障害」によって声の性質が変わったり、加齢によって聴覚細胞が減少して聞き取りにくくなる「加齢性難聴」によって聞き取れる音の範囲が変わってしまうと、お互いが若かった頃ほどスムーズに会話をできなくなり、「伝えたいことが伝わらない」「わかるように話してくれない」と毎日のコミュニケーションで不満やストレスが溜まってしまうことも・・・。

「伝わらない」「聞き取れない」でお困りのときは、一度補聴器を試してみられてはいかがでしょうか。

加齢性難聴になると、そのままの自然な声や音のままでは聞き取ることができなくなってしまいます。そのため、聞き取れるように音の性質や形を聞く人に合わせる必要があります。

「音は聞こえているから、補聴器は私には不要なもの」と誤解している方も多いですが、実際の補聴器は一人ひとり異なる「聞き取る力」を調べて、聞き取れるように音の性質や形を整える「調整(フィッティング)」をすることで、聞き取りやすいように作り上げることができます。

\ この記事を書いたスタッフ /

岩永補聴器 ヒアリングデザイン 博多店 立石